やる気の原動力「ドーパミン」に関係する脳領域はどこ?5段階のレベルでわかりやすく解説

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🧠位置のイメージ

 心理学の独学・勉強サイト 様より画像を引用
  • 中脳(midbrain) にある
  • 脳幹の一部で、黒質(substantia nigra)のすぐ内側(medial) に位置する
  • 脳全体でいうと「脳の真ん中の下の方」、脳幹の上部にあたります

レベル1(小学生向け)

説明
腹側被蓋野(ふくそくひがいや)は、脳のなかにある「やる気ジュースこうじょう」だよ。
ここから「ドーパミン」という、うれしいときに出る特別なジュースがつくられるんだ。


・ゲームで勝ったとき、「やったー!」って思うでしょ?そのときドーパミンが出てるよ。
・テストでいい点をとったときも、ドーパミンがでて「もっとがんばろう!」ってなるんだ。

レベル2(中学生向け)

説明
腹側被蓋野(VTA)は、脳の真ん中にある小さな場所です。ここは「ごほうびを感じるスイッチ」の役割をしていて、ドーパミンを出します。
ただ「楽しい」だけじゃなくて、「この行動をもう一度やろう」と学習させるはたらきがあります。


・部活でシュートが決まったとき → 「この打ち方でやれば成功する!」と脳が覚える。
・テスト勉強をして点数が上がったとき → 「努力すればいいことがある」と学習する。

レベル3(高校生向け)

説明
腹側被蓋野は、脳の「報酬系回路」のエンジンです。ここから側坐核や前頭前野にドーパミンを送って、「やる気」や「報酬がある」という感覚をつくります。
さらに「期待どおりにいったか、失敗したか」によって活動が変わり、学習に役立ちます。


・模試で点数が上がったとき → VTAがドーパミンを出し、「続ければ成果が出る」と学習。
・逆に点数が下がったとき → ドーパミンが減って、「これはダメだ」と学習する。

レベル4(大学生・医学部向け)

説明
腹側被蓋野(ventral tegmental area, VTA)は、中脳に位置し、ドーパミン作動性ニューロンの主要な発生源です。
VTAは側坐核や前頭前野に投射し、報酬予測誤差を符号化することで学習・動機づけ・意思決定を制御します。


・心理学の条件づけ実験では、予想以上の報酬があるとドーパミン発火が増加し、予想より少ないと減少する。
・これは、ゲームで「予想以上にレアアイテムが当たる/逆にハズレる」ときの反応と似ている。

レベル5(専門家向け)

説明
腹側被蓋野(VTA)は、中脳辺縁系ドーパミン系(mesolimbic)および中脳皮質ドーパミン系(mesocortical)の起始核である。
ドーパミンニューロンは報酬予測誤差をコード化し、外側手綱核(LHb)やRMTgからの抑制入力を介して負の予測誤差を、側坐核や前頭前野からの入力で正の予測誤差を形成する。
またオピオイド系・GABA作動性ニューロンによる局所回路で調整され、薬物依存やうつ病など病態にも関与する。


・ラットにレバーを押させて砂糖水を与える実験では、報酬予測に応じてVTAニューロンのスパイク頻度が変化。
・ヒトfMRIでも、予想外の金銭的報酬に応じてVTA活動が増減する。

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